Quilt

“Re-lux”がそうであるように、気軽に履ける革靴をつくりたい。それは、格式高い内羽根式（バルモラル）の靴にしても同じです。“Quilt”のデザインベースはトラッドな内羽根靴。タンの上部にはキルトの前飾りを付けて品の良い仕上がりですが、タンをグイっと伸ばせばすんなりと履けます。

脱ぎ履きが楽なセンターエラスティックタイプのスリッポンは、日本のお家芸。ただ、どこか鈍くさいイメージがついて回るものです。“Quilt”は、センターエラスティックの大事な要素を残しつつ、ネガティブな印象を払拭して現代的なデザインにアレンジしました。

メイン素材の「ゴート」は、やわらかさと耐久性の良さが持ち味。もっちりとした厚みがありながら馴染みが早く、履きはじめから優しい印象があります。さらに履き込むにつれて、ぐっと柔らかい雰囲気になってゆきます。これは、革が好きな方にはたまらない風合いじゃないでしょうか。履き心地は内羽根の特性そのままに、包み込まれるような感触です。