Note

アシスタント募集について 追記

先のアシスタント募集について、もう少し補足を。というか自分の体験談を。

バイヤーさんからも、なぜ靴をつくってるの?と聞かれることはままある。
多分彼らは、服のデザイナーになぜ服を作っているかはあまり聞かないと思う。
それは多分、服は服飾の学校に入るところから道筋がはっきりしていて、なんとなくイメージできるからだろう。
対して靴は?たしかに全くわからない。
全くわからないから、こうやって曖昧な募集を頼りに、わざわざ上京して直接話を聞きに行ったのを思い出す。

大学在学中に靴修理のアルバイトに入って、1年続けたくらいで靴を作る方に行きたいと思うようになった。
その当時一緒に働いていた一つ年上の子が、靴のデザインの方に進むということで一足早く上京し学校に入ったりして、
そんな道もあるのだなと思っていた。
就活で迷いに迷っていた僕は、面白そうな世界があるものだと興味本位で、その子の伝手で色々な職種の人に話を聞こうと靴に関するほぼすべての職種の人のところを一周して回った。
仕事中にダラダラと居座って話を聞く大学生でしかなかったので、全員が「やめときな」と口を揃えて言ってた。
やめときなと言う人は変な責任を生じさせたくない誠実な人で、やってみなよと言う人は無責任な人だったんだなと今は思う。笑
それくらい、やってみなよなんて言う人はいなかった。
靴の学校に入ってからもそうだったし、前職のトップもそうだった。

ただ、この人たちはやめときなと言っていながら楽しそうに仕事しているなと感じてしまった自分は浅草で働くことにした。
働くと言ってもはじめは無給だったからアルバイトをいくつも掛け持ちして、自分がいまどこにいるかわからない感覚だった。
たかが10年弱前の話なのに昭和の話をしているような感覚だが、その当時はYouTuberなんていなかったし、今みたいに副業の広告が乱発されるような時代でもなかったから、大手企業で働くか、天邪鬼な道を選ぶかの二択しか持ってなかったから、特に疑問はなかった。

これ以上詳しい話はここではしないが、その当時の経験は、結果的に自分でブランド(メーカー)を始めてから役に立っていることばかりで、やっていなかったら無意味なことが大半かもしれない。
実務的なことでいうと、やり始めてからまた教えてくれと走り回るくらい、結局はやってみないとわからないことだらけだった。
(極端に美化して言うなら、どんな仕事も仕事は同じ。どの経験もじんわりと活きているだろうなとは思う。)

インターンは未経験からOK。
アルバイトは現実的には基礎知識、ミシンの基礎技能はほしい。
生産管理は靴の生産管理の実務経験があると尚良し。

インターンからでも、と考えている方はまずは気軽に話を聞きに来てください。
僕がそうしてもらったように、僕もきちんと時間をとってまずはお話させてもらおうと思う。
話を聞いてみて「やっぱ違うな」と思うところからしか何も始まらないし、「絶対これだ」という思い込みは、思い込み続けるときにだけ意味が出てくるものだと思います。

ちなみに僕は、はじめは「パタンナー」の言葉の響きがかっこよくて話を聞いていたら、絶対向いてない気がしてきて、学校で習っても全く出来なかったので、まぁ、そんなもんだよなと。
聞いただけでわかることもあるし、やってみて初めてわかることもある。

興味のある方はメールから。