あらためてSaddle Strap
2で火がついた作品の共通点はなにか。
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『エイリアン』
『ターミネーター』
『ランボー』
『プレデター』
『マッドマックス』…
「1は意外と地味だった」ってこと。
もちろんそれは続編から見た人間の感想で、金曜ロードショーや土曜洋画劇場で2を見てから、TSUTAYAで1を借りてきた人間の感想なんだけど。
1のヒットを受けて2が作られる以上、1が地味だったわけじゃない。2が派手すぎるってだけ。
(ランボーは本当に地味。)
1がRe-luxなら2はSaddle Strap。
PosProのローファーで中でいうならば、1がRe-luxなら2はSaddle Strap。
オーセンティックな革靴の中にあって、Re-luxをデザインした時には「目立たせないでおこう目立たせないでおこう」としていたものを、Saddle Strapでは、もう少しわかりやすくしようと思った。
それはなにかというと、アッパーの上にある”立体感”。
目立たせるといったって、靴の上のステッチの幅とか、色とか、そんな細々とした範囲の話で…。それでも、それらが主張するだけで立位から各ディティールが見えるかどうかも変わる。
特にわかりやすいところを挙げるなら、Saddle Strapというモデル名にもなっているストラップ。
(ちなみに『ランボー』の原題は『First Blood』で、ランボーが正式タイトルについたのは2から。たしかに、Re-luxってコンセプチュアルな名前の次のモデル名がSaddle Strapっておかしくない? いいや、遅かれ早かれ象徴的なものはタイトルになるって話。)
フルストラップスタイルのローファーは世の中に少なからずある。
最も有名なものはアメリカのいくつかのメーカーのものと、イギリスのものも少々。
しかしいずれも、PosProのほどモリッとしたストラップはない。
実はこのストラップ、革1枚ではなく2枚を貼り合わせて作っている。
そしてわざわざコバ(断面)をロウを塗り熱ゴテで熱して、磨き上げることで綺麗な艶が出るように仕上げている。
靴の上に乗る1バーツに過ぎないものを、財布やバングルなどの革小物のように手間をかけて製作する。
派手にするって言ったにしては随分わかりにくいところに手間をかけてない?
いいえ、モリッとさせて、ツヤッとさせて、エッジが立って、段々となる。するとそこが目に飛び込んでくるようになる。
ほら、かなりわかりやすい演出でしょう?
そんなふうにしてシガーニーウィーバーもスタローンもシュワちゃんもとりあえずマシンガンぶっ放すようになったんだと納得。
(それは全部ジェームズキャメロンの趣味。)
こういうことをバイヤーさんにもきちんと説明できてなかったりする。自信を持ってやっていることはきちんと説明する。黒タンクトップに筋肉隆々で。頭にバンダナも巻こう。