【 各モデルのサイズ 】
各モデルごとの、実足長に対しておおよそ推奨するサイズをご案内いたします。
まずはじめに、以下のことを念頭に置いておいてください。
*簡単な方法でも結構ですので、素足の実測長を把握してください。google検索で簡単な方法は色々と出てきます。
*各ブランド、各木型ごとにサイズの考え方が異なります。
*ローファーだからといって”足囲のタイトフィット”が吉ではありません。あくまでも全体のフィット感が重要です。
*全体に等しくキュッと圧迫感がある場合は”馴染むタイトさ” ですが、部分的な痛みが走る場合は”長らくとれない痛さ”につながります。
*現代的な日本人の足型は甲高幅広ではありません。特に30歳以下にその傾向はありません。
*デザイナー(甲斐)の足は甲の立ち上がりはゆるやかで、足囲に厚みがなく幅は広め(ワイズD-E=薄く広い)。
*デザイナー(甲斐)の現在の足長は右足26.5cm、左足27.0cmです。
*ローファーは、紐がない特性上、靴下の厚みで調整することもうまく付き合っていく上で大事です。よく履く靴下の厚みを基準に選んでください。
Re-luxとSaddle Strap
PP7M木型を採用したRe-luxとSaddle Strapです。
甲斐の例でいうと、サイズ7を選びます。
PP7M木型は捨て寸を大きめに設定している木型です。
ワイズはおおよそD-E。
甲が薄く、全体に華奢な足を想定したような木型です。
ローファー専用の木型のため、二の甲部分(立ち上がり部分)を低く設定していますが、
Saddle Strapのストラップ部分は木型よりも立ち上げて製作しているため、そこまで極端に低いわけではありません。
足長に0.5mmの左右差がある場合、肉付きや甲の高さなどが極端に違わない場合は”小さい方”に合わせます。
この場合、購入後しばらくは厚手の靴下などは履けません。
中底の沈み込みにより、ワイズ部分はハーフサイズの中間くらい余裕が出てきます。
(7と7Hの間くらいになるイメージ。)
NormとMil-Dress、T-Dress
PP10M木型を採用したMil-Dress、T-Dressです。
Mil-DressとT-Dressは少し余裕を感じるサイズ7Hを選びます。
PP10M木型は捨て寸を小さめに設定している木型です。
ワイズはおおよそD。
甲が高く、足囲に厚みのある足を想定した木型です。
ブーツも製作できるように、二の甲部分(立ち上がり部分)を高く設定しています。
足長に0.5mmの左右差がある場合、肉付きや甲の高さなどが極端に違わない場合は”大きい方”に合わせます。
この場合、薄手の靴下では少し余裕のあるサイズ感になります。
中底の沈み込みにより、ワイズ部分はハーフサイズの中間くらい余裕が出てきます。
(7と7Hの間くらいになるイメージ。)
Mil-BootsとClass-Boots
PP10M木型を採用した2種類のブーツです。
ブーツは少し余裕を感じるサイズ7Hを選びます。
足長に0.5mmの左右差がある場合、肉付きや甲の高さなどが極端に違わない場合は”大きい方”に合わせます。
ブーツはシャフトを細く設計しており、フィットポイントは足首になります。
(厳密には踵〜二の甲)
そのため、足首で固定することで足囲部分は少し余裕をもって履くことができます。
冬場に厚手の靴下を履きたい場合はこのフィット感がオススメです。
Mil-Bootsはグッドイヤー製法のため、中底の沈み込みが大きいので、ウィズはハーフサイズ以上余裕が出てきます。
Tear Pumps
23SSより店頭販売される新型のTear Pumpsは、新しい木型のPP12Mを採用しています。
これは古いスリッポン用の木型から製作しました。
素材と製法により、足当たりがとてもやわらかいため、あまり神経質なフィッティングじゃない選び方をご提案しております。
甲斐の場合は、サイズ7Hを選び、靴下でジャスト、素足&薄靴下で少しルーズめ(踵はスポスポなりません)に履いています。
比較的、甲に厚みをもたせており、ワイズE相当です。
捨て寸はPP10M程度に短く、つま先に向かってすこしほっそりとしているため、PP10Mよりも指先がタイトな印象になります。
夏に向けたモデルのため、薄手の靴下を想定したサイズ選びです。冬の厚い靴下ではかなりタイトになります。
ボロネーゼ製法を採用しているため、中底の沈み込みはなく、基本的なサイズ感は変わりません。
ショップスタッフを頼りに
以上の基本的な情報は、受注会でご案内する内容の半分くらいの感覚しか伝えられません。
実際には履き込んだ感覚をもとにより細やかなご案内ができますが、限界があります。
ぜひ、お取扱店のスタッフの方々にこれでもかとサイズについてお尋ねください。
私はスニーカーを基本的に履かないため、スニーカーのメーカーごとのサイズなどはわかりません。
ショップの方々はスニーカーも革靴も色々と履いてこられた方ばかり。そのうえでPosProを履き込んでくれていますので、ぜひ頼りにしてください。