Hunt-Boots

アッパーはMil-Bootsと同じ設計ながら、目を引くのはゴツゴツとしたソール。リッジウェイソールにこだわる理由は純粋な私の偏愛。側面にはドレス感を残しながら、悪路をものともしないリッジウェイソールの頼もしさは劇画の中の英国紳士さながら。 23AWでは、底縫いのステッチが360°ぐるりと露出するダブルグッドイヤー製法になり、レザーのミッドソールを加えたダブルソール仕様でボリューム感を強調しています。

メインマテリアルとして、型押し加工を施したイタリアンバケッタレザーを採用。粒立った型押しが特徴的ながら、甲部分はクリッピング加工（パンツのクリースのように高熱で二つ折りに加圧して革を成形する加工）で型押しはほとんど消えてしまうため、かかと部分とのコンビ仕様のような見た目に仕上がっています。肉厚なオイルドレザーなので多少の雨をものともせずガシガシと履いてほしいブーツです。

昨年に引き続きオーダー限定のヒグマ革も継続しています。 革としての仕上げは、革新的な革の開発に意欲的な兵庫県のタンナーによりタンニン鞣しを施した熊革に、オイルとワックスを含浸させたオイルレザーです。 浮き立ったシボはすべて毛穴であることが他の革との大きな違いで、上記の型押しと違ってクリッピング加工でもそのシボが消えることはありません。 はじめは硬い革ですが、しっかりと浸透したオイルのおかげでよく馴染みます。