オットいわせたい
ブログ書くたびに「いい気候ですね」って書きたいのになぜこうも急に気温が上がるのかと思いましたが、もう前の記事から2ヶ月半経ってるんでそりゃ季節も変わりますね。
22FW展示会も終わっ てから1ヶ月以上経ちました。
今回の展示会は、こちらから話すボリュームを増やしました。
前までかなり受け身だったんですが、せっかく来てくれる方に対してもう少しグッと前に出たほうがいいんじゃないかと肩に力を入れたような感じでした。
いつにも増して多岐にわたり楽しいお話ができてよかったです。
いつもどおり、22FW受注会は6月頃まで続きます。お近くの際はぜひ見に来てください。
さて、Cobra Vamp です。22SSの話です。
コブラヴァンプというそれなりにマイナーながら古くからアメリカ靴として親しまれてきたデザイン。
甲部分がコブラ(ヘビ)の頭の形に似ているからという直球のネーミング。意識してみてみると電車の中のおっちゃんの足元にいることもしばしば。
そんなちょっとレトロなデザインを引っ張ってきたのは、モカシン部分に色々な革を使いたかったからです。
靴全体に使おうと思うと(使えなくはないものの)不向きな革。
一枚が小さかったり、薄かったり、弱かったり…靴の場合は整形するために「引っ張る」という工程がつきまとうので、単に「硬い」「強い」「厚い」がいいわけではないので、革小物とは求められる性質が異なります。
ここ数回の展示会では、お客さんに革を見せて「これなんの動物かわかりますか?」という自己満クイズが恒例になりました。
裁断されている上に体毛がなくなった革から元の動物など想像できるはずもないのに。こんなとこにいるはずもないのに。
僕が革製品を作る上での大きなモチベーションとして、やっぱり革を見て触るのが好きということがあり、できるだけ「天然モノ」で面白い革を見つけたときこそ気持ちが高まる。
僕自身が革屋で見つけたオッというものは積極的に使いたい。
今回選んだ革はそんなふうに楽しみながら選んだサメ、オットセイ、コードバン(馬)、定番のゴート(ヤギ)。
来季はブーツ用に羊も熊も加わって、動物園状態。
家畜とは違う動物たち。食で言えばジビエ、素材でいえばエキゾチックレザー。
ちなみにサメは日本で陸揚げされる海産物。体調1mくらいの小さなサメで、革財布ではちらほら見るのでは。
靴全体では使いにくいけど、甲のワンポイントには最適なので、Re-luxでも選べる革のひとつです。
自分用には、夏場の白い服に合わせたくてオットセイをチョイス!
明るい生成りのヌバックがいいです。汚れるけど。
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model: Cobra Vamp
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【Goat × Baby Calf】 ¥79,200- (¥72,000 +tax)
loftman B.D.
Euphonica
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【Shark Skin × Baby Calf】 ¥83,600- (¥76,000 +tax)
REUTER
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【Fur Seal × Nuback】¥83,600- (¥76,000 +tax)
MusterWerk
YURAGI
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*22SS販売時の価格です